正解なんてないんじゃないか

ママチルそとあそびでは、インスタでも活動しております。
instagram「ママチルそとあそび」
今回はメンバーが掲載してくれた写真と記事、
〈いのちをいただく〉
を見て、涙を流しながらすごく貴重な体験をされたんだなと感動しました。
親が「いただきます」って言おうねと教えるのではない。「いただきます」が自ら出てくるのが本当の「いただきます」なんだなと。

そして最近、はっとしたことを書きたいと思います。

私はコロナ禍に入ってから前よりももっと「山野草」が好きになりました。長野県内に住んでいるので、お庭や近所に山野草がちょこちょこ生えています。名前が分からなかった花も、図鑑で調べたり周りの方に聞いたりして少しずつ覚えていっています。花のつぼみがふくらんでくると「あぁ、そろそろだなぁ」とワクワク。いつもはたまにしかしない散歩もしょっちゅうするようになります。
そして先週、私が楽しみにしていた道路沿いに咲いていた「ウバユリ」が大量に切られていたのを発見しました。

今年はウバユリがたくさん咲く年のようで近所でたくさん見られると思い、本当に楽しみにしていたのでショックは大きく、とりあえず刈られていた中から一本を持って帰ってきました。一本なのにかなりの重さでした。今我が家の庭で花瓶のプールに入り、水を吸っていますが刈られてから時間が経ってしまったのでどうなるかわかりません。
そのウバユリが咲いていた道は近所の方も散歩でよくとおる道だったので私以外に楽しみにされていた方もいるでしょう。

誰かが意地悪でやったのではありません。行政が依頼する草刈りです。夏の期間は数回、車道、歩道、どんどん生えてくる草を草刈り機で伐採します。とても大変な作業です。我が家も庭の草刈りをしますが、最近はさぼっていて草ぼーぼー状態です。そして、草刈り機は、山野草関係なく刈ります。ウバユリは結構大きいし太いので、刈る間に分かりそうですが、草刈りされる方も仕事です。もしくは綺麗な花が咲くとは思わないかもしれません。草刈りをしないと、歩道の場合は人が歩けなくなるほどに鬱蒼としてきます。

私は山野草を楽しみたい。行政はきちんと草刈りをして道路を綺麗に保ちたい。どちらもちゃんとした意見。

(ウバユリについては、こんな記事「種から芽が出て、花が咲いて、種になる。」も昨年書きました。)

じゃあこんな場合はどうでしょう。
学校の敷地の一角に土や小石だけの土地があり、学校側が芝をはりました。芝の間に雑草がうようよと出てきて、芝が育たなくなるので保護者も動員されて雑草抜きの日がありました。ある方が学校のスタッフに聞きました。「ヨモギも抜くんですか?」ヨモギはここらあたりでは結構雑草の部類に入ります。その方は東京から引っ越しされてきてヨモギが珍しかったのかもしれないです。ヨモギを雑草として抜いて捨てることに少しびっくりされていました。タンポポもありました。西洋タンポポです。タンポポも抜いていると、小学生低学年の男の子が寄ってきました。「花を採らないで」と。誰かが雑草を抜いている意味をその子にきちんと説明をしました。でも男の子は言います。「タンポポの蜜を吸いに虫が来るんだから!」その子は昆虫が大好きな子でした。どの花にどんな虫が来て、どの草木にどんな虫が卵を産むのかちゃんと分かっています。タンポポは根が強く、抜かないと翌年どんどん増えて芝を育てたい人にとっては大変な事になります。でも男の子の気持ちも尊重したい。全部は抜かずに、手を抜きました(そんな冗談を言っている場合ではないですが)。

4年前、我が家は土地を買って家を建てました。そこの土地は草木がぼーぼーで荒れていました。草木を取り除き、家を建て、今は周りに自生していた山野草を育てています。でも一度は、森をつぶしてその時の自然界をぐちゃぐちゃにしているんです。4年たって、今はそんなことが分からないぐらい草が生え、カエルも虫もたくさんいます。そのカエルを食べに鳥も来たりします。

コロナ禍になって地方への移住者がたくさん増えました。色んな立場の人にとって良い事悪い事どちらも増えてきています。

立場によって同じものが全然違って見えてきます。そして私は恥ずかしい事にその立場の人の話を聞かないと、そのことに気づかなかったります。だから、いろんな立場の人がいることをまず知り、意見を聞きたい。私が嫌だなと思ったその行動の裏には何か理由があるはず。

子どもと一緒に体験して、考える、ことが大切なことではないかとしみじみ感じています。
さて、夏休みが来ました。暑い日が続きますが、熱中症予防充分に気を付けてみんな楽しんでいきましょう。
今年しかない、〇歳の我が子の夏休み!!!