種から芽が出て、花が咲いて、種になる。

長野の我が家は、あっという間に冬が来てしまいました。葉っぱは落ちて、雪が舞い、晴れた朝には霜柱が立ちます。

ここ数年、私のマイブームは、種です。といっても、庭にある草木とかの身近なものなのですが、これってどんな種でどんな風に芽が出てくるんだろう。木や花の形はよく見ていても、彼らが赤ちゃんの頃、どんな形をしていたかは知りません。

今年は、庭に突然ウバユリが咲きました。花の色は薄い緑色で、目立ちはしないのですが、特徴的な花です。そして、その花が枯れると、また変わった形になるんです。

この中に種が入ってるはず、と思って、一房だけいただき、割ってみました。びっくりするほどの数の種が入ってます。

自然に置いておくと、パッカーンと割れて、中の種が舞って飛んでいくんでしょうね。種は、餃子の羽みたいな、薄いひらひらに囲まれていました。

この種を周りにまけば、来年にはたくさんのウバユリが見られるな。楽しみだなと思って、「ウバユリ 種」で検索してみたら、
『芽吹きから花が咲くようになるまで6~8年かかる』
と書いてあるではありませんか。確かに言われてみれば、昨年は庭にウバユリ咲いていなかった。どこからか来た種は早くとも6年前で、ゆっくり時間をかけて、今年花を咲かせたんですね。芽が出なかった種もあるだろうし、芽がでても花が咲く前に枯れたのもあるだろう。そういえば、咲いた途端に鹿か何かに花を食べられたウバユリも見たことがある。なかなか大変な世界です。

とりあえず、種まいてみます。