森とリカちゃん

ある日「森に遊びに行こうよ」と子どもたち。

自然の中で思い切り遊ぶときは、いつもの持ち物と、ルーペや麻紐、ロープなど、冒険グッズを各自持って行くのが定番なのですが
ふと娘を見ると、リカちゃん人形をリュックに忍ばせていました。

「自然の中で遊ぶときはおもちゃは置いて行ったら〜」

(自然の中には遊びがいっぱい。おもちゃは必要ない。それにリカちゃん人形はお部屋の中で遊ぶおもちゃだし。)
そう思った私でしたが、「持って行く」の一点張りで、リカちゃんをリュックに入れたまま、森へと出発したのでした。

しかしこの後私は、自分の考えを猛反省することに…。

「これはスカートになりそうだね。これは髪飾り。」
身近な葉っぱやお花で、世界に一つしかないお洋服作り。
葉っぱ一つとっても、たくさんの色や形があることを子どもは良く知っています。

「それから、おうちはここ。フワフワベットがいいよね。
ここにブランコがあったら素敵じゃない〜」

そこにある自然物と、持って行った麻紐を上手に使い、目をキラキラさせて、次々とリカちゃん遊びを展開していく様子に
子どもの想像力、遊び込む力に改めて驚き固定概念を覆された1日でした。

「物の見方は一つじゃない。」

大切なことを教えてくれる
小さな先生です。